公的支援と民間支援機関の違い
公的サービス | 民間サービス | |
---|---|---|
代表的機関 | ハローワーク |
リクルートエージェント・パソナキャリア・ビズリーチ |
利用料 | 無料 |
無料 |
相談員の質 | 業界動向に疎くキャリアプランを相談するには頼りない。 |
キャリアコンサルタントの資格保有者が多数在籍している会社もあり、総じてレベルは高い。 |
求人紹介 | 自分で求人を探して、紹介状を貰う方法。 |
働きたい希望条件のみを伝え、候補先企業を提示して貰う方法。 |
利用者 | 高齢者&地方の人達が多く利用している。 |
25~50歳までの大卒&都市部の人が多い。 |
各相談先のより細かい情報
①公的機関
【代表的支援機関】
ハローワーク、ジョブカフェ
【ポイント】
公的な職業案内所といったらハローワーク。
建前上は求人紹介だけでなく、仕事の悩み相談も可能です。
ただハローワークの担当職員は、あくまでもお役人と割り切ったほうがよい。
雇用保険の給付手続きや公共職業訓練の案内は出来るけど、民間企業の実情に関してはかなり疎いです。
また一般優良企業がハローワーク経由で求人募集をすることもほぼないです。
その為、担当職員に情報が入ってこないという悪循環が繰り返されています。
ハローワークに良い求人が集まらない理由は、ブラック企業がハローワークを最大限に活用している為です。
公的機関であるハローワークは、求人掲載料は無料だし、求人募集している企業を断ることは出来ません。
その制度を悪用して、空求人(好条件を提示して入社させ、異なる職務や待遇で働かせる事)が横行している。
ブラック企業を取り締まる動きはありますが、社名や本社所在地を変えて繰り返し求人募集してくるので、イタチごっこという状態が続いている状況。
求職者にとってハローワークは、「どこで探しても良い仕事を見つけられない時の最終手段」となるでしょう。
②民間(対面型)
【代表的支援機関】
リクルートエージェント、パソナ、type、マイナビエージェント
【ポイント】
電車内の広告でよく見かける転職エージェント。
転職エージェントの最終的な目的は、転職希望者を企業へ紹介して紹介手数料を得る事。
そう考えると、「あまり親身になって仕事の悩みを相談する相手にはならないのではないか?」と思いがち。
「いえいえ、そんなことありません!」
現在の転職エージェントが最も気にかけているのは、企業と人材のマッチング精度です。
マッチング精度を上げるには、転職希望者のスキル・性格・志向性をしっかり把握しておくことが不可欠。
その為には、転職希望者の背景(何をやってきたか?これから何をしたいのか?)をじっくりヒアリングするしかないのです。
大手転職エージェントでは、既にコンシェルジュ並みのきめ細かいサービス内容を提供しています。
オーダーメイドのキャリアプランを作成し、長期ビジョンを描いてくれます。
「何故、そこまでしてくれるのか?」
それは求人ニーズが非常に多種多様になってきているから。
企業側は人材発掘の初期段階を転職エージェントにアウトソーシングしています。
特に優良企業はその傾向が強いです。
その目的は2つ。
- 採用コストを抑えたい
- 自社だけでは発掘できない異端を採用したい
業界の垣根が崩れてきたので、従来では考えられない転職ストーリーを歩む人もいます。
ビジネス環境の変化スピードが速いので、勤め先に関しても柔軟に考える必要が出てきているのでしょう。
民間(オンライン型)
【代表的支援機関】
ビズリーチ、リブズキャリア、MIIDAS
【ポイント】
オンラインだけでもかなり転職活動を進められる新興系転職支援サイト。
これらのサイトに共通するのは、コミュニティ機能や集合知を利用したキャリア支援機能に優れている事。
本格的に転職活動を進めたいなら、やはりフェイスtoフェイスに勝るものはないが・・・
その事前段階の情報収集として利用する価値は高い。
- 「数年後には転職したいので情報収集」
- 「現在の職場に不安があるから登録だけでも」
- 「職業選択の可能性を知っておきたい」
このようなニーズに応えてくれるでしょう。